有機化学を勉強し直したいと思って買った参考書

投稿日：2021年1月3日更新日：2022年2月24日

化学品メーカーに就職が決まって、業務内容が有機合成した
樹脂の検査関係をすることになりました。
そこで、もう一度化学を勉強し直すためにいくつか参考書を買ったので
紹介したいと思います。
私の経歴としては理系クラスの高校から理系大学で化学系学科卒業といった
形なので基礎的な化学知識を持っている状態です。
しかし、大学卒業後10年以上が経過し教科書を捨ててしまいました。
もったいないことしたとは思いますが・・・教科書多すぎて保管場所がね。

チャート式シリーズ　新化学　化学基礎・化学　数研出版

高校レベルの復習用に買いました。
内容は高校化学全般という感じなんですが、オールカラーなのが
見やすくていいです。
原子、イオンから無機・有機・高分子までまんべんなく記載されています。
大学入試まで使えるようなもののため、高校レベルの復習によかったです。
マンガで説明しているタイプの本もありましたが、自分にはちょっと
（気持ち的に）合わなかったので、お硬いチャート式でざっと復習しました。

化学入門コース　化学の基礎　竹内敬人著　岩波書店

高校レベルの復習から大学レベルの入門書という位置づけ。
なんというか化学の歴史を勉強したような気持ちになりました。
〇〇という人が××と考えて、後にそれが証明されたみたいな話が結構あります。
クロマトグラフィーや分光法、核磁気共鳴など分析方法の説明が
ちょっと入るのですがチャート式のほうがあまりに豊富な情報量だったので
見劣りしたように感じてしまいました。
化学理解度レベルがバラバラの大学１年生でやるようなものですかね。

ハート基礎有機化学　三訂版　培風館

ザ・有機化学の入門書
自分が欲しかったのはこれだ！って思いました。
いかにも大学生がやる有機化学のスタート地点といった内容で
現在もこれで勉強中です。マクマリーはこれよりレベルが高いとのこと
だったので、入門としてハートを購入。
大学時代にやってたなぁっていう内容でした。
カラーで見やすく問題も多いので使いやすいと思います。
章の終わりに反応のまとめというページがあるので、ざっと思い出したい
ときに便利です。

困ったときの有機化学　D.R.クライン著　化学同人

ひらすらに構造を書き、電子の動きや反応機構の問題を解き続ける本です。
ちゃんとした説明と例題のあとに練習問題が出されるので比較的
すらすらと問題が解けます。
が、ちょっと優先順位はどっちだっけ？とかなると前に戻って
復習しなおすといったことを繰り返します。
化合物の性質とかの説明はなく、ひたすらに反応機構に的を絞っています。
これ1冊だと内容が足りません。
他の有機化学の参考書と合わせて使用する内容です。
練習問題の中に

講義ノートや教科書を見てE2反応、E1反応機構を書きなさい。
ホフマン生成物に触れている節を探し、立体的に混んだ塩基を書きなさい。

といったような記述が出てきます。
反応機構については本当に詳しくなれます。
自分が持っているのは古い版のもので、現在は上下巻の2冊に分かれています。
しかも、下巻には今までなかった分光法が追加されているのでちょっと
気になってます。

まとめ

大学の教科書を捨てていなければこんな出費はなくてすんだのに・・・
とはいえ、人生いつ使うかもわからないものを持ち続けるのも無駄ですし
日々進歩のある世界でもあるので新しい情報を得るためにも
買い直すのはありだと思います。（と自分をなぐさめています）
チャート式とハート基礎有機化学の2冊が個人的にはおすすめです。
高校の内容もうろ覚えな感じでも完全網羅できますし、
大学レベルのスタート知識を得るにもちょうどいい。
より高レベルな知識が職場で求められるようであれば
マクマリーにも手を出すかもしれません。