エレキギターはアンプと繋いで一つの楽器です。
それを繋ぐギターケーブル(シールド)は何を使っていますか?
カナレ?ベルデン?モガミ?モンスター?いろいろなメーカーがあります。
ただ、今回はギターワイヤレスについて紹介します。
家の中でギターとエフェクターやアンプを繋げば繋ぐほどケーブルが長くなって
いきますが、いつも使うものはだいたい繋ぎっぱなしになっていると思います。
それ、邪魔だと思いませんか?
狭い部屋でエフェクターボードを広げたままにしているとどんどんスペースが
なくなっていきます。
ふとした瞬間にものを取りに行きたいなって思ったときにケーブルが邪魔をして
ギターを置いてから移動したりしますよね。
わずらわしさから開放してくれるのがギターワイヤレスシステムです。
・BOSS WL-20L
私が選んだのはBOSS WL-20Lです。
BOSSにはもう一つWL-20があって、違いはケーブルトーンシミュレーションが
あるかないかです。通常、長いケーブルを使用すると音質がだんだん劣化して
いきます。その劣化を再現したのがWL-20です。WL-20Lにはこの機能は
ありません。というか、シールドで劣化するのが嫌だからなるべく短くしたり
バッファーを使ったりすると思うんでシミュレート機能は謎。
エレキとアクティブピックアップのついたアコギも使いたかったので
WL-20Lを買いました。
無線通信フォーマット:2.4GHz
レイテンシー(遅延):2.3ms(ミリ秒)
電波範囲:15m
充電時間:約4時間
連続使用時間:約10時間
レイテンシー2.3msということは音速が340m/sとするとケーブルより約80cm遅れる
ということになる。アンプが80cm遠くなったなと感じ取れる人はどれだけいるの
だろうか。レコーディングするようなひとはともかく、家やライブでは問題ない
と思います。
・メリット
動きが楽と言うのが本当に一番感じます。ケーブル1本なくなるだけでこんなにも
自由になれるなんて思いませんでした。弾きながら動いてケーブルがねじれて
弾き終わったらまたケーブル邪魔じゃない位置に直して・・・もう必要ない!
また、さっきも書いたようにラグは感じません。電池も長持ちで、レシーバーの
ランプが黄色になったら充電すれば突然音が出なくなったなんてことは
起きません。
それと、なぜか、ノイズが減りました。普通のケーブルに繋ぎ直すとサーという
ノイズが出たので環境ノイズを拾いにくくなったのだと思います。
サイズも小さく、音質劣化や変化も感じられません。
・デメリット
最大のデメリットは価格です。約2万円。ギタリストはお金ないですからね。
このハードルを超えられるかがきもですね。ハードルを超えた先には
素敵な空間が待っていますよ。
電源オンはジャックの小さい突起が押し込まれることによって作動します。
このため、突起が押し込まれないような構造の場合には使えません。
具体的に言えばポリチューンとファズフェイスはかなり要注意です。
ポリチューンはナットを1つ追加すれば問題がなくなりますが、
ファズフェイスは無理!
POWERランプが点灯していません
環境によっては混線したり、通信が安定しないなども報告されています。
他社品と同時使用すると安定しないようです。
実際、ギター→WL-20L→エフェクター→LINE6 RELAY G10→THR10IIと
接続したところ通信が不安定になりました。
(というか普通はこんなつなぎ方しない)
・家用としていいんじゃない?
ギターとの相性や環境によって全く使えなくなってしまうこともあるのですが
パッシブピックアップから直接アンプなら問題は起きません。
だからこそ家用としてとても使いやすいと感じています。
パッと持ってパッと弾ける、手軽さがとてもいいです。
とはいえ、シールドの味も好きなんですよね。
私もいろいろなシールドを試して今はモガミ2524に落ち着きましたが
あれでもないこれでもないという長い長いシールドの旅も楽しいものです。